剪定ばさみを使ったあと、刃に残った樹液やヤニをそのままにしていませんか?

汚れたまま保管すると、刃の動きが重くなったり、さびが出たりして、次の剪定で余計な力が必要になることがあります。

でも、いざ手入れを始めようとすると、「水洗いだけでいい?」とか、「消毒と注油は毎回必要?」と迷ってしまいますよね。

疑問の表情をしたシバボー シバボー
ヤニを落としてから、どこへ油を差せばいい?

筆者もぶどうや桃の剪定などで剪定ばさみを使ってきましたが、軽い力で切れる状態を保てると、枝を狙った位置で切りやすくなります。

シバボー シバボー
清掃・乾燥・注油をひと続きで覚えよう!

そこでこの記事では、作業後の汚れ落としから、ヤニ取り・消毒・注油・保管まで、剪定ばさみの基本的な手入れ方法を順番に解説します!

この記事を読めば、毎回行う手入れと、病気が疑われる枝を切ったときだけ必要な対応を分けて考えられますよ♪

というわけでこの記事は、「剪定ばさみの手入れ方法!ヤニ取り・消毒・注油・保管の基本」について書きました。

この記事がおすすめな人

  • 剪定ばさみの刃に付いたヤニが落ちずに困っている方
  • 剪定後にどこまで手入れすればよいか知りたい方
  • 病気が疑われる枝を切ったあとの消毒方法を確認したい方
  • 注油する場所と保管方法を知りたい方
  • 切れ味が落ちたときに、清掃と研ぎを見分けたい方

剪定ばさみの手入れは5つの手順で進める

剪定ばさみの基本的な手入れは、汚れを落とす、必要なときだけ消毒する、乾かす、油を薄く塗る、点検して保管するの5段階です。

順番手入れ目的
1木くず・樹液・ヤニを落とす刃の引っかかりと汚れの固着を防ぐ
2病気が疑われる場合は消毒する別の木へ病原体を運ぶリスクを減らす
3水分と薬剤を残さず乾かすさびを防ぐ
4刃と可動部へ薄く注油する防錆と滑らかな開閉を保つ
5欠け・緩みを確認して保管する次回の作業を安全に始める
剪定ばさみを清掃して乾燥・注油・保管する5つの手順

消毒はすべての枝を切るたびに必須というわけではありませんが、病気が疑われる枝を切った場合は扱いを分けます。

メーカーごとに水洗い・分解・使用できる薬剤の条件が異なるため、最初に取扱説明書も確認してください。

剪定ばさみの手入れに用意するもの

家庭での手入れなら、布・小さなブラシ・刃物クリーナー・消毒用アルコール・刃物用油を用意すると進めやすくなります。

  • 乾いた布・キッチンペーパー: 汚れ、水分、余分な油を拭き取る
  • 小さなブラシ: 支点まわりに詰まった木くずをかき出す
  • 刃物クリーナー: 固着した樹液やヤニを落とす
  • 70%前後の消毒用アルコール: 病気が疑われる枝を切ったあとの消毒に使う
  • 刃物用油: 刃の防錆と可動部の潤滑に使う
  • 作業用手袋: 清掃中に刃先へ直接触れないために使う

ヤニ取り用品を1本選ぶなら、剪定ばさみの樹液汚れに用途が合うアルスの「 刃物クリーナー GO-3 」が候補です。

樹液・ヤニ・シブ汚れに
PICK UP TOOL

アルス 刃物クリーナー GO-3 320ml

園芸刃物へ吹き付けて汚れを浮かせ、布で拭き取るスプレータイプ

GO-3は公式に320mlと案内され、吹き付けて約20秒、頑固な汚れは30~60秒置いてから拭き取る使い方です。

アルスの「 GO-3 」は洗浄後の注油も案内されているため、ヤニ取りだけで手入れを終えないことが大切です。

アルス 刃物クリーナー GO-3

アルカリ性の洗浄剤なので、手袋を着けて換気し、ほかの洗剤と混ぜず、塗装面・アルミなど使用できない素材へ付けないよう表示を確認してください。

アルスの「 刃物クリーナー GO-3 」は、乾拭きでは落ちにくい樹液やヤニへ使う専用品を選びたい方におすすめなクリーナーです♪

固着したヤニを落とす
PICK UP TOOL

アルス 刃物クリーナー GO-3 320ml

乾拭きでは落ちにくい樹液・ヤニ汚れへ使う園芸刃物用クリーナー

注油には、刃物向けと明記された「 黒ばら本舗 刃物用椿油 SN-2 100ml 」のような油を使います。

刃の防錆と潤滑に
PICK UP TOOL

黒ばら本舗 刃物用椿油 SN-2 100ml

清掃・乾燥後の刃へ薄く塗りやすいドロップタイプの刃物用油

黒ばら本舗の「 SN-2 」は、刃物の手入れと保存に使う100mlタイプです。

シバボー シバボー
クリーナーは汚れ落とし、刃物用油は防錆と潤滑で役割が違うよ!

剪定ばさみの手入れ方法を順番に解説

ここからは、片付けまで迷わないように、5つの手順を詳しく見ていきましょう。

1.刃を閉じて木くずと表面の汚れを落とす

平らで明るい場所に新聞紙などを敷き、刃を閉じてロックしてから、支点やバネのまわりに詰まった木くずをブラシで落とします。

ロックできない製品は不用意に刃が開かない向きで置き、取扱説明書に従って作業してください。

次に刃先から手を遠ざける向きで布を動かし、表面の水分と落ちやすい樹液を拭き取ります。

剪定作業にも使える筆者所有の作業用手袋
筆者が庭仕事で使っている作業用手袋。刃物の手入れでは手袋だけに頼らず、刃を閉じてロックし、刃先を握らないことが大切です。

刃を素手でつまんだり、刃先へ向かって強くこすったりしないでください。

2.落ちない樹液とヤニをクリーナーで拭き取る

乾拭きで落ちない樹液やヤニには、剪定ばさみの材質へ使える刃物クリーナーを使うと落としやすくなりますよ♪

液剤を使う前に刃の表面処理・グリップ・樹脂部への使用可否を確認し、必要なら布へ少量付けて目立たない場所から試してください。

汚れが浮いたら、刃先に向かって手を滑らせないよう注意しながら、布やキッチンペーパーで拭き取ってください。

シバボー シバボー
ヤニが残る場所だけを狙い、液剤をかけすぎないようにしよう!

クリーナーを使ったあとは製品表示に従って仕上げ、刃へ残った液と水分を取り除きましょう。

3.病気が疑われる枝を切ったときは消毒する

枯れ込み、斑点、腐敗など病気が疑われる枝を切った場合は、汚れを先に落としてから剪定ばさみを消毒します。

家庭で扱いやすい方法の1つは、濃度70%前後のイソプロピルアルコールまたはエタノールで、刃の両面を十分にぬらして乾かす方法です。

病気が疑われる木から別の木へ移る前に消毒し、感染を広げるおそれが高い場面では切断ごとの消毒も検討してください。

健康な枝の剪定と病気が疑われる枝の剪定で消毒の必要性を分ける図解

アルコールは火気のない風通しのよい場所で使い、吸い込みや目への飛散を避け、完全に乾くまで火へ近づけないでください。

漂白剤を使う方法もありますが、金属を腐食させやすいため、病害ごとの公的な案内と製品表示を確認し、指定どおりにすすぎ・乾燥・注油まで行います。

火傷病など一部の病害ではアルコールが十分でない場合もあるため、病害名が分かるときは自治体・農業改良普及センターなどの指示を優先してください。

4.完全に乾かして刃と可動部へ薄く注油する

洗浄や消毒が終わったら、刃・支点・バネまわりの水分を拭き、風通しのよい日陰で完全に乾かします。

乾いた刃の表面へ刃物用油を薄く塗り、支点やバネの接触部へも取扱説明書で認められた油を少量差してください。

油を多く付けても切れ味が上がるわけではないため、開閉を数回行ってなじませ、表面に残った余分な油を拭き取ります。

黒ばら本舗の「 刃物用椿油 SN-2 」は、少量ずつ布へ含ませて使いたい方におすすめな刃物用油です♪

長期保管前の防錆にも
PICK UP TOOL

黒ばら本舗 刃物用椿油 SN-2 100ml

刃と可動部へ薄く塗り、余分な油を拭き取って仕上げる刃物用油

アルスはオリーブオイルやサラダ油も代用可能と案内していますが、長期保管では刃物用または取扱説明書で指定された油を選びましょう。

自動車用のエンジンオイルは植物へ付着するおそれがあるため、代用しないでください。

5.刃・バネ・ネジを点検して乾燥した場所へ保管する

最後に、刃の欠けや曲がり、バネの外れ、支点ネジの緩み、ストッパーの動きを確認します。

刃が横へずれる、開閉時に強く引っかかる、大きな欠けがある場合は、そのまま使わずメーカーや販売店へ相談してください。

問題がなければ刃を閉じてロックし、子どもの手が届かない、湿気の少ない場所へ保管します。

ケースへ入れる場合も、ぬれたまま収納すると湿気がこもるため、剪定ばさみとケースの両方を乾かしてから収めましょう。

剪定ばさみを手入れする頻度

木くず・樹液・水分の拭き取りは使用後ごとに行い、消毒は病気の可能性と作業場所に応じて追加します。

タイミング行うこと
使用後木くず・樹液・水分を落とし、乾燥させる
ヤニで刃が重いとき材質に合う刃物クリーナーで汚れを落とす
病気が疑われる枝を切ったあと汚れを落として消毒し、完全に乾燥させる
開閉が重いとき汚れ・欠け・ネジを確認し、指定箇所へ少量注油する
長期保管前清掃・乾燥・薄い防錆油・ロック・保管場所を確認する

雨や朝露でぬれた日は、見た目がきれいでも水分を残さないことが大切です。

毎回強く研ぐと刃が減るため、まず清掃と注油で動きが戻るか確認してください。

作業後の手入れを習慣にすれば、次に使うときも刃の状態を落ち着いて確認できますよ♪

剪定ばさみの手入れで避けたいこと

初心者が特に避けたいのは、薬剤の混用と、刃の状態を確認しないまま力任せに動かすことです。

  • 刃先を素手でつまんで汚れを取る
  • クリーナー・アルコール・漂白剤などを混ぜる
  • 液剤をグリップや樹脂部まで無造作にかける
  • ぬれたままケースや物置へ入れる
  • 自動車用のエンジンオイルを代用品として塗る
  • 取扱説明書を確認せず支点ネジを分解する
  • 大きく欠けた刃を無理に研いで使い続ける
シバボー シバボー
薬剤は1種類ずつ表示どおりに使い、最後は乾燥まで確認しよう!

分解できる製品でも、組み直したあとの噛み合わせ調整が必要な場合があります。

分解方法が分からないときは、外から届く範囲を手入れし、内部の調整はメーカーへ任せる方が安全です。

無理に分解しなければ、部品の紛失や組み間違いも防ぎやすくなりますよ♪

清掃しても切れないときは研ぎ・修理・買い替えを判断

汚れを落として注油しても、枝を噛み込む、切り口がつぶれる、刃が滑る場合は、刃先の摩耗や噛み合わせを確認します。

小さな摩耗なら手研ぎで改善できることがありますが、受け刃側や刃の内側まで削ると噛み合わせを崩すおそれがあります。

自分で整える場合は、剪定ばさみの研ぎ方で、研ぐ面とやすりの動かし方を確認してください。

大きな欠け・曲がり・ガタつきがある場合は、替刃や部品が用意されているかを確認し、修理費と手動剪定ばさみの買い替えを比べましょう。

汚れと刃先の摩耗を分けて考えると、必要以上に刃を削らずに済みますよ♪

剪定ばさみの手入れに関するよくある質問

剪定ばさみは毎回消毒した方がよいですか?

健康な枝だけを同じ木で切る通常作業では、毎回の基本は汚れと水分を落として乾かすことです。

病気が疑われる枝を切ったときや別の木へ移るときは、感染を広げないために消毒を追加してください。

剪定ばさみのヤニはアルコールで落とせますか?

軽い汚れが落ちることはありますが、アルコールは主に消毒、刃物クリーナーは樹液・ヤニ落としというように、目的を分けた方が扱いやすいです。

どちらも素材への影響と製品表示を確認し、混ぜて使わないでください。

注油は刃とネジのどちらに必要ですか?

一般には刃の表面へ薄く塗って防錆し、支点やバネの接触部へ少量差して開閉を滑らかにします。

樹脂や特殊コーティングを使う製品もあるため、注油箇所は取扱説明書を優先してください。

さびが出た剪定ばさみは使えますか?

表面の軽いさびでも、刃先・支点・バネの状態と開閉を確認してから判断します。

深いさび、刃の欠け、強いガタつきがある場合は使用を中止し、メーカーや販売店へ相談してください。

まとめ|剪定ばさみは汚れを落として乾燥・注油してから保管

最後に、剪定ばさみの手入れ方法をまとめます。

  • 使用後は木くず・樹液・ヤニを落とす
  • 病気が疑われる枝を切ったら、汚れを落としてから消毒する
  • 洗浄・消毒後は水分を残さず完全に乾かす
  • 刃と可動部へ刃物用油を薄く塗り、余分な油を拭く
  • 欠け・緩み・ストッパーを点検し、刃を閉じて乾燥した場所へ保管する
  • 清掃しても切れない場合は、研ぎ・修理・買い替えを判断する

この記事は「剪定ばさみの手入れ方法!ヤニ取り・消毒・注油・保管の基本」について書きました。

剪定ばさみは、強く研ぐ前に汚れと水分を取り除くだけでも、開閉の重さが改善することがあります。

今回紹介した手順を参考に、作業後の数分で清掃から保管まで済ませ、次の剪定を気持ちよく始めましょう♪

シバボー シバボー
きれいに手入れした剪定ばさみで、果樹と庭木を安全に整えよう!

参考資料